敏感肌にも種類がある!あなたはどのタイプ?

敏感肌の女性

ささいな刺激にも反応してしまい、肌に赤みやかゆみなどが発生してしまう敏感肌。悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんな敏感肌にも、実はいくつかの種類があるってご存知でしたか?今回は、敏感肌の種類とその特徴、正しいケア方法を詳しくご紹介していきます。

そもそも敏感肌ってなに?

敏感肌とは、医学的な病名ではありません。化粧品や洗剤、衣服などのさまざまな外部刺激に、普通の人よりも反応しやすい肌のことを、一般的に敏感肌と呼んでいます。

敏感肌の症状は、肌荒れや肌の赤み、ヒリつき、かゆみなどです。敏感肌の方は、ささいな刺激が原因となり、肌にこれらの症状が現れてしまいます。そのため、なかなか自分に合う化粧品が見つからず、ストレスを感じることも多いでしょう。

敏感肌ってどんな状態?

敏感肌がささいな刺激にも反応してしまうのは、肌のバリア機能の低下が原因です。肌の一番上の層である「角質層」には、水分が外に逃げてしまうのを防いだり、外部刺激から肌を守ったりする役割があります。この角質層の機能が低下すると、外部刺激から肌を守ることができなくなり、敏感肌になってしまうのです。

敏感肌の種類

敏感肌は、いくつかの種類に分けることができます。敏感肌の方は、自分はどのタイプなのかチェックしてみましょう。

乾燥性敏感肌

女性

敏感肌の中でも最も多いのが、乾燥が原因で発生する乾燥性敏感肌です。健康な肌は、皮脂と水分が天然のクリームのように働き、肌を外部刺激から保護しています。しかし乾燥性敏感肌の場合は、角質層の潤い機能が弱まり、外部刺激を通しやすい状態になっているのです。

さらに、肌を守ろうとして角質層の異常な代謝が進み、未熟な角質細胞が肌表面に出てしまいます。弱く未熟な角質細胞は刺激を受けやすいので、肌がますます敏感な状態に。そして、肌が刺激を受けると肌内部で炎症が起こり、それによって真皮にあるコラーゲンも破壊されてしまいます。

コラーゲンは肌のハリや弾力を保つ働きがあるため、破壊されるとシワやたるみなどの原因に。そのため、「敏感肌は老けて見えやすい」といわれることもあるのです。

女性

乾燥性敏感肌のケア

乾燥が原因で発生する乾燥性敏感肌には、保湿を重視したスキンケアが大切です。特におすすめなのは、角質層で水分を保持する働きがある、セラミドを配合した化粧品です。

セラミドと同じく保湿成分として有名なコラーゲンやヒアルロン酸は、分子が大きく、角質層の下にある真皮に存在しているため、外から塗っても成分を届けることができません。しかしセラミドは肌の一番上の層である角質層に存在する成分なので、外からでも浸透させやすいのです。セラミドを配合した化粧水や乳液、保湿クリームなどを、ぜひ取り入れてみましょう。

また、保湿力の高さだけでなく、低刺激であることも重要です。乾燥性敏感肌の方は肌のバリア機能が弱まっているので、刺激の強いスキンケアアイテムを使い続けると、症状がひどくなってしまうことも。肌に刺激を与える成分が入っていないか、よくチェックしてから購入するようにしましょう。

また、「敏感肌向け」と記載されている化粧品は、ある程度安心して使用できます。ただし敏感肌向け化粧品も成分はさまざまなので、やはり事前に配合成分を確認しておいた方が安心です。

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脂性敏感肌

肌荒れ・ニキビ

脂性敏感肌とは、皮脂の分泌が盛んで、分泌された皮脂が酸化することにより、トラブルを引き起こしやすい肌のことをさします。皮脂はアクネ菌を増殖させる原因にもなりますので、脂性敏感肌の方はニキビが発生することも多いようです。

過剰な皮脂やニキビに悩んでいる方は、油分を落とすケアに力を入れていることが多いのではないでしょうか。しかし、皮脂が多いからといって肌の油分を必要以上に落とすのはNGです。このようなケアを行っている方は、もしかしたらインナードライ肌になっているかもしれません!

インナードライ肌とは、肌表面はベタベタとしているのに、肌の内側は乾燥している状態のことを指します。インナードライ肌の原因も、実は乾燥です。肌は乾燥すると、潤いをキープしようとして皮脂を分泌します。しかしここで「肌がテカッている!」と必要以上に皮脂を落としてしまうと、再び乾燥した肌になり、さらに皮脂分泌が進んでしまうのです。

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脂性敏感肌のケア

肌表面がベタベタしているので気が付きにくいのですが、脂性敏感肌も乾燥性敏感肌と同じく、乾燥が原因で発生します。そのため、セラミドなどの保湿成分が配合された化粧品を使用して、肌をしっかりと保湿するようにしましょう。

また脂性敏感肌の方は乳液やクリームをつけないことも多いかもしれませんが、これもNGです。化粧水の後に油分でフタをすることで、肌の水分が逃げるのを防ぐことができます。

べたつきだけでなくニキビの症状もある方は、別途ニキビケアも必要です。特に、ひどく炎症している赤ニキビなどの場合は、皮膚科へ行き適切な治療をしてもらいましょう。炎症を抑える抗生物質や、ビタミン剤などを処方されることが多いです。

アレルギー性敏感肌

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アレルギー性敏感肌は、特定の物質に対して反応し、炎症を引き起こしてしまう肌です。先天的な肌質であることが多いため、まずは皮膚科へ行き、何が原因でアレルギー反応が起きるのかを知ることが大切。そして、アレルギーの原因となる物質に触れないこと、肌にやさしい低刺激の化粧品を使用することを心がけましょう。

自称敏感肌

実際は敏感肌ではないのに、自分では敏感肌だと思い込んでいる方も多いようです。このような状態は、自称敏感肌と呼ばれています。生理前に肌が荒れたり、たまに肌の調子が悪くなったりするのは、誰にでもあることです。たまたま肌の調子が悪いのか、慢性的に肌が敏感な状態になっているのか、きちんと見極めるようにしましょう。

スキンケアだけじゃない!生活習慣も見直してみよう

先天的な肌質以外の敏感肌は、間違ったスキンケアなどによる、肌の乾燥が原因であることが多いと分かりました。そのため、保湿を重視したスキンケアをすることで、症状が改善する可能性もあります。しかし、敏感肌の原因は乾燥だけではありません。スキンケアは問題ないはずなのに症状が改善しない…という方は、一度生活習慣を見直してみると良いでしょう。

食生活

野菜

敏感肌の原因は、食べ物にもあるといわれています。例えば、栄養の少ない食べ物ばかり食べていると、肌に必要なタンパク質やビタミンなどが不足し、それによって肌状態が悪くなってしまいます。敏感肌の方は、以下のような栄養素を含む食材を積極的に摂取するようにしましょう。

敏感肌の方におすすめの栄養素

  • タンパク質:皮膚の元となる栄養素。肉や魚、乳製品、卵などに多く含まれています。ただし、肉はなるべく脂質の少ないものを選びましょう。
  • ビタミンA:ターンオーバーを促し、傷ついた肌の再生を助けてくれる栄養素。緑黄色野菜や卵、レバーなどに多く含まれています。
  • ビタミンC:コラーゲンの生成をサポートしてくれる栄養素。ピーマンやアセロラ、芽キャベツ、レモンなどに多く含まれています。

肌に良い食材を摂取するだけでなく、悪影響を与える食材をできる限り避けることも大切です。以下のような食べ物・飲み物をよく摂取している方は、一度食生活を見直してみましょう。

敏感肌の方に良くない食べ物

  • 炭水化物・脂質の多い食べ物:パスタ、ラーメンなどの炭水化物や脂身の多い肉などは、栄養が偏っているため、肌に必要な栄養素が不足してしまうことがあります。
  • 冷たい食べ物・飲み物:冷たい食べ物や飲み物を摂取すると、体が冷えて代謝が悪くなります。その結果、肌に必要な栄養素が行き届かなくなることもあります。
  • カフェイン:カフェインを摂りすぎると、肌に必要なビタミンやミネラルが排出されてしまい、肌トラブルにつながります。
  • お酒:お酒は刺激物なので、飲み過ぎるのは肌に良くありません。また、アルコールを分解する際に水分が必要になるため、肌の水分が不足し、乾燥することもあります。

睡眠時間やストレス

睡眠時間や不規則な生活、疲れ、ストレスなどによって敏感肌が引き起こされることもあります。睡眠時間をしっかりと確保し、規則正しい生活をするよう心がけましょう。また、ストレス溜めないために趣味を楽しむ時間も確保し、適度にリフレッシュをすることも大切です。

敏感肌の種類と原因を知って、適切なケアを!

肌が美しい女性

敏感肌にはいくつかの種類がありますが、多くの原因は肌の乾燥です。保湿力が高く、刺激の少ないスキンケアアイテムを使用して、肌をしっかりと保湿しましょう。また、スキンケアだけでなく体の中からのケアも重要です。敏感肌を少しでも改善できるよう、適切なケアをしていきましょう。

この記事のまとめ

乾燥が原因で発生する乾燥性敏感肌
皮脂の分泌が盛んな脂性敏感肌。乾燥が原因でインナードライ肌になっていることが多い。
特定の物質に対してアレルギー反応を起こすアレルギー性敏感肌
自称敏感肌という可能性も。
スキンケアだけでなく食事や生活習慣も大切。

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