インナードライ肌って何?原因・症状・改善方法を詳しく解説!
B!肌がベタつくから皮脂を落とすスキンケアをしているのに、どんどんひどくなる…と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。特に気温が高くなると、肌のベタつきやテカリがとっても気になりますよね。
皮脂が多い方は脂性肌だと思いがちですが、もしかしたらインナードライ肌かもしれません!インナードライ肌の場合、皮脂を落とすスキンケアをしていると症状がもっとひどくなる場合も…。今回は、そんなインナードライ肌の特徴や正しいケア方法について、詳しく解説していきます。
インナードライ肌って何?
インナードライ肌とは、肌表面は皮脂でベタついているのに、肌の内部はカラカラに乾燥している状態のことです。皮脂が多い=脂性肌と考えがちですが、実は8割以上の女性がこのインナードライ肌の疑いがあるのだとか。
インナードライ肌の原因は、肌の乾燥です。肌が乾燥すると外部からの刺激に弱くなるため、肌を潤そうとして皮脂が分泌されます。ここで脂性肌だと思い込み皮脂を落としすぎてしまうと、再び肌が乾燥し皮脂の分泌されるという、悪循環に陥ってしまうのです。
皮脂には、肌の水分が蒸発するのを防いだり、外部刺激から肌を守ったりする重要な役割があります。皮脂に対して悪いイメージを持っている方も多いかもしれませんが、実は健康な肌を維持するために、なくてはならない存在なのです。皮脂の落としすぎには注意しましょう。
インナードライ肌の症状
以下のような症状が見られる場合は、インナードライ肌である可能性があります。
- 肌の表面は皮脂でベタベタとしているのに、つっぱり感がある
- キメが荒く、毛穴が目立つ
- 肌がゴワゴワしている
- 化粧ノリが悪い
インナードライ肌は、一見肌が潤っているようでも、実際は乾燥している状態です。そのため、ターンオーバーが正常に行われなくなり、シワやシミ、くすみ、ニキビなどのさまざまな肌トラブルが発生することもあります。インナードライ肌の症状が見られたら、放置せずに早めに対処することが大切です。
インナードライ肌の改善方法
スキンケアの方法を見直す
インナードライ肌の改善には毎日のスキンケアが重要ですが、スキンケアの方法が間違っていると、かえって症状がひどくなってしまいます。以下のようなNG行動をしていないか、チェックしてみましょう。
NGスキンケア①こすりすぎ
- 皮脂を落とすためにゴシゴシと力を入れて洗顔している
- 化粧水やクリームをなじませるために、パッティングしたり指で塗りこんだりしている
- ふき取りクレンジングやふき取り化粧水を頻繁に使っている
このようなスキンケアをしていると、摩擦により肌の角質層が傷つき、保水能力が低下してしまいます。スキンケアは、力を入れずにやさしく行うよう、意識していきましょう。
NGスキンケア②洗いすぎ
- 朝も洗顔料を使ってしっかり洗顔している
- 温度の高いお湯で洗顔している
- 濃いメイクが簡単に落ちる、洗浄力の強いクレンジング剤を使用している
このようなスキンケアをしている場合は、汚れや余分な皮脂だけでなく、細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)まで洗い流してしまっている可能性があります。細胞間脂質とNMF(天然保湿因子)は、肌で水分を保持する働きを持つ、重要な成分です。これらが失われると肌が乾燥するだけでなく、肌のバリア機能が低下して、さまざまな肌トラブルが発生しやすくなります。
皮脂の分泌量が普通~少ない方であれば、朝の洗顔はぬるま湯だけでOKです。皮脂の分泌量が多い方は、Tゾーンなどの皮脂分泌が多い部分のみ、洗顔料を使って洗うようにしましょう。
また、洗浄力の強いクレンジング剤を使うと、その分肌への負担も大きくなります。アイメイクなど、濃いメイクをしている部分のみ洗浄力の強いクレンジング剤を使い、そのほかの部分には洗浄力が穏やかなクレンジング剤を使うようにしましょう。しかし、最も望ましいのはクレンジング剤自体を使わないことです。できれば、石鹸のみで落とせる化粧品や、お湯で落とせるマスカラなどを使用すると良いでしょう。
保湿力の高いスキンケアアイテムを使う
肌に刺激を与えないよう、やさしくクレンジング・洗顔をした後は、保湿力の高いスキンケアアイテムで肌にたっぷりと潤いをあたえましょう。細胞間脂質の主成分であり、高い保水力を持つセラミド配合のアイテムが特におすすめです。そのほかの保湿成分については、こちらを参考にしてみてくださいね。
また、肌がベタつくからといって乳液やクリームを使わないのもNGです。肌から水分が逃げてしまい、インナードライ肌が進行してしまいます。化粧水で肌に水分を与えた後は、保湿力の高い乳液やクリームで忘れずにフタをしましょう。
生活習慣を見直す
インナードライ肌を改善するためには、スキンケアだけなく生活習慣も重要です。以下に当てはまる方は、特に注意しましょう。
睡眠不足
肌の水分を保つ上で重要な役割を担っている細胞間脂質は、ターンオーバーの過程で生成されます。そして、ターンオーバーを正常に保つ働きをしているのが成長ホルモンです。
成長ホルモンは睡眠中に分泌されるため、睡眠不足になると成長ホルモンの分泌量が少なくなり、ターンオーバーも遅れがちに。その結果、細胞間脂質の生成量が減り、肌が乾燥してしまうのです。潤いのある肌を保つために、毎日しっかりと睡眠時間を確保しましょう。
空気の乾燥
健康な肌であれば、空気が乾燥していても肌自体の水分保持力で乗り切ることができます。しかし、水分保持力が低下しているインナードライ肌や乾燥肌の場合は、空気の乾燥で大きなダメージを受けてしまうことも。エアコンはなるべく使わないようにすること、エアコンを使用する場合は加湿器を併用することなどを、意識していきましょう。
偏った食生活
バランスの良い食事をしていれば、食生活が原因でインナードライ肌や乾燥肌になることはありません。しかし、極端なダイエットや偏った食生活をしていると、肌の乾燥を引き起こすことがあります。インナードライ肌の方は、下記の栄養素や食材を積極的に摂取すると良いでしょう。
- タンパク質
- 必須脂肪酸(オメガ3系脂肪酸・オメガ6系脂肪酸)
- 亜鉛
- ビタミン
人間の肌はタンパク質から合成されているため、タンパク質が不足するとターンオーバーが遅れがちになり、肌が乾燥してしまいます。卵や納豆、肉、魚などのタンパク質を積極的に摂取しましょう。
必須脂肪酸は細胞膜の主な材料であり、ターンオーバーを正常に保つために必要な栄養素です。オメガ3系脂肪酸を含むサーモン、サバ、イワシなどの魚介類、オメガ6系脂肪酸を含むコーン油、大豆油、ゴマ油、ベニバナ油などを摂取すると良いでしょう。
亜鉛は、肌や髪、爪などの健康を維持するために必要な栄養素です。牡蠣やレバー、牛肉、卵、チーズなどに多く含まれています。
肌の健康維持には欠かせないビタミン類。肌の乾燥には、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンCが特に重要です。緑黄色野菜や卵、ナッツ類、果物などを日々の食事の中で取り入れるようにしましょう。
インナードライ肌を改善して、潤い溢れる美肌に!
見た目はベタついているのに実は内部が乾燥している、インナードライ肌。皮脂を落とすスキンケアをしていると、よりインナードライ肌が進行してしまうため、注意が必要です。スキンケアと生活習慣の両方を見直して、インナードライ肌を改善していきましょう。
この記事のまとめ
インナードライ肌とは、肌表面は皮脂でベタついているのに肌の内部は乾燥している状態のこと。
インナードライ肌の原因は肌の乾燥。
スキンケアをする際、こすりすぎ・洗いすぎはNG。
セラミドなどが配合された、保湿力の高いスキンケアアイテムを使う。
睡眠不足、エアコンなどで乾燥した空気、偏った食生活にも要注意。
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