ニキビの種類とケア方法まとめ!あなたのニキビはどれ?

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顔にニキビができると、それだけで憂鬱な気分になってしまいますよね…。ニキビにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴やケア方法が異なります。ニキビ跡を残さないよう、適切なケアを早めに行うことが大切です。今回は、ニキビの種類とケア方法を詳しく解説していきます。

ニキビの種類:年齢別

ニキビは、思春期の頃に発生する思春期ニキビと、思春期を過ぎた大人に発生する大人ニキビの2つに分けることができます。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

思春期ニキビ

10代の若者に発生するニキビのことを、思春期ニキビをいいます。皮脂分泌が盛んな、おでこから鼻にかけてのTゾーンに発生しやすいニキビです。

思春期ニキビは、成長ホルモンの分泌が増えて皮脂が増加し、毛穴が詰まることによって発生します。誰にでも起こりうる現象であり、高校生でピークを迎え、その後自然に治まるといわれています。

自然に治まるとはいっても、炎症がひどい場合はニキビ跡が残ってしまうこともあるため、注意しましょう。思春期ニキビには、皮脂の過剰分泌を抑えるスキンケアが大切です。

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大人ニキビ

思春期を過ぎて大人になってからできるニキビのことを、大人ニキビといいます。思春期ニキビとは違い、皮脂分泌が少ない頬からアゴにかけてのUゾーンに発生しやすいのが特徴です。

大人ニキビは、ターンオーバーが乱れて古い角質が蓄積し、毛穴が詰まることによって発生します。ターンオーバーが乱れる原因は、ストレスや睡眠不足、食生活、ホルモンバランスの乱れなどさまざま。大人ニキビを解決するためには、スキンケアだけでなく、生活習慣を改善することも大切です。

また、ターンオーバーの乱れによって肌が乾燥して角質が厚くなり、より大人ニキビができやすくなることも。そのため、大人ニキビの場合は乾燥を防ぐスキンケアが重要になります。

ニキビの種類:症状別

ニキビは発生する年齢だけでなく、症状によっても呼び方が変わります。白⇒黒⇒赤⇒黄⇒紫の順で症状が重くなりますので、早めに対処してニキビを悪化させないことが大切です。

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白ニキビ

白ニキビは、角栓によって毛穴が塞がり、内部に皮脂が溜まり始めた状態です。まだ炎症を起こしていないニキビの初期段階ですので、ここで適切な対処をしておけば、ニキビ跡を残さずに治すことができます。基本的には、肌を清潔に保ち、なるべく油分を使用していない化粧品でしっかりと保湿することが大切。また、食生活や睡眠などの生活習慣も整えましょう。

そのほか、医療機関で毛穴に詰まった角栓を押し出す面ぽう圧出(コメドプッシュ)などの処置をしてもらうのも効果的です。「ニキビはつぶしてはいけない」とよく言われますが、炎症を起こしていない段階で適切に行えば、早くきれいに治すことができます。

ただし、自分でニキビをつぶすのはNGです!細菌が入り込んで炎症を起こし、赤ニキビなどの重度のニキビに悪化してしまうこともあります。必ず医療機関で処置を受けるようにしましょう。

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黒ニキビ

黒ニキビは、毛穴に詰まった角栓が毛穴の表面から顔をのぞかせ、空気に触れることで酸化し、黒くなっている状態を指します。こちらもまだ炎症を起こしていない初期のニキビなので、基本的には白ニキビと同じようなケアで改善が見込めます。面ぽう圧出などの処置で早く治すことも可能です。

赤ニキビ

白ニキビや黒ニキビが悪化すると、赤ニキビ(赤色丘疹)になります。毛穴に溜まった皮脂をエサにしてアクネ菌が増殖し、炎症を起こしている状態です。この段階だとニキビ跡が残りやすくなっているので、ニキビをつぶしたり頻繁に触ったりしないようにしましょう。

赤ニキビは炎症を起こしている状態ですので、医療機関で炎症を止める治療をしてもらう必要があります。一般的には、抗生物質やステロイドなどの薬が処方されます。炎症そのものを止めるだけでなく、ニキビの根本治療を目指すなら、ホルモン治療などを取り入れるのが効果的です。

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黄色ニキビ

黄色ニキビは、炎症を起こしたニキビがさらに悪化し、毛穴に膿が溜まっている状態です。この段階になると、アクネ菌だけでなく皮膚炎の原因となる黄色ブドウ球菌も増殖しており、放っておくとさらに炎症がひどくなってしまいます。クレーターなどの重度のニキビ跡が残る可能性もありますので、早急に医療機関を受診しましょう。

黄色ニキビの場合は、外用薬だけでなく内服の抗生物質を処方されることも多くなります。そのほか、炎症を止めるためのレーザー治療が行われることもあるでしょう。

紫ニキビ

ニキビの中でも最も重い症状が、紫ニキビ(結節性ニキビ・嚢腫)です。炎症が極限まで悪化し、毛穴の中に膿と血が溜まって赤紫色の腫れが発生します。治癒後もニキビ跡が残ってしまう可能性が高いので、紫ニキビになる前に治療を始めることが大切です。

医療機関では、抗生物質・ステロイドなどの薬を使った治療やレーザー治療のほか、漢方薬を併用した治療を行うこともあります。老廃物を体外に排出する星火温胆湯(せいかうんたんとう)や、血の巡りを改善する冠元顆粒(かんげんかりゅう)などを使用することが多いようです。

ニキビが重症化する前に対処を!

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ニキビにはさまざまな種類があり、症状によってケア方法も異なります。また、重症化するとニキビ跡が残りやすくなるため、ニキビができたら早めに対処することが大切です。スキンケアだけでなく、普段の生活習慣にも気を付けましょう。

この記事のまとめ

思春期ニキビ:思春期に発生するニキビ。Tゾーンに現れやすい。
大人ニキビ:思春期を過ぎた大人に発生するニキビ。Uゾーンに現れやすい。
白ニキビ:毛穴に皮脂が溜まり始めた状態。
黒ニキビ:毛穴に詰まった皮脂が酸化し、黒くなっている状態。
赤ニキビ:毛穴に詰まった皮脂をエサにしてアクネ菌が増殖し、炎症を起こしている状態。
黄色ニキビ:炎症が悪化し、毛穴に膿が溜まっている状態。
紫ニキビ:炎症が極限まで悪化し、毛穴に膿と血が溜まっている状態。

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