ノンシリコンシャンプーは髪にやさしい?正しい選び方を解説!
B!近年注目を集めているノンシリコンシャンプー。「ノンシリコンシャンプーは髪にやさしい」「シリコンシャンプーは髪に悪い」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。でも、なぜこのように言われているのか、その理由まできちんと理解していますか?そこで今回は、ノンシリコンシャンプーの特徴や正しい選び方について、詳しく解説していきます!
そもそもシリコンって何?
シリコン(正式にはシリコーン)とは、酸素とケイ素、有機基から成る有機化合物のことです。「シリコンスチーマー」などの調理器具から、コンタクトレンズなどの医療器具まで、幅広い用途で使用されています。
シャンプーやコンディショナーなどのヘアケア製品に配合されているシリコンは、とろみのある液体状のものです。髪の表面をシリコンでコーティングすることで、なめらかでしっとりとした質感にするために使用されています。
シリコンシャンプーは髪に悪い?
シリコンシャンプーは髪に悪い影響を与える、という噂もあるようですが、果たして本当なのでしょうか?詳しく調査してみました。
シリコンで頭皮の毛穴が詰まる!?
シリコンは髪をコーティングするため、これが頭皮に付着すると毛穴が詰まり、髪や頭皮にダメージを与える、という噂があります。しかし、シャンプーに配合されているシリコンは非常に細かい粒子であるため、一時的に毛穴に入ったとしても、洗髪時に自然に洗い流されるのだとか。そのため、シリコンシャンプーを使用しても、毛穴が詰まることはないといわれています。
シリコンは髪や頭皮に害を与える!?
化学的に合成されたシリコンは、なんとなく髪や頭皮に害がありそう…と思っている方もいるかもしれません。しかし、シリコンは胃腸薬などにも使用されている安全な成分であるため、基本的に体への害はないといわれています。また、シャンプーに配合されているシリコンが皮膚から体内に入り込むという噂もありますが、これも実際は認められていないようです。そのため、過剰に心配する必要はないといえます。
ノンシリコンシャンプーの魅力
悪いイメージを持たれがちなシリコンシャンプーですが、実際は髪や頭皮に悪影響を及ぼすことはない、ということが分かりました。では、なぜノンシリコンシャンプーがこれほど人気を集めているのでしょうか。
ナチュラルな成分で環境にもやさしい
理由のひとつとしては、近年のナチュラル・オーガニックブームが挙げられます。化学的な物質を使用していない、ナチュラルな成分のアイテムを選びたい、と考えている方が増えてきているようです。
また、シリコンは微生物によって分解されないので、環境負荷が大きいといわれています。髪や頭皮への直接的な影響はなくても、「ナチュラルな成分にこだわりたい」「環境に配慮した生活を送りたい」という方には、ノンシリコンシャンプーが向いているといえるでしょう。
軽くふんわりとした質感に仕上がる
髪をコーティングすることで、しっとりとした質感に仕上げるシリコンシャンプー。一方、シリコンを使用していないノンシリコンシャンプーは、ボリュームのあるふんわりとした髪や、サラサラとした軽い質感の髪に仕上げるのが特徴です。
そのため、髪にボリュームがない方や髪がペタンコになりやすい方、しっとりよりもサッパリとした洗い上がりがお好みの方に向いているといえるでしょう。
ノンシリコンシャンプーとシリコンシャンプーの比較
ノンシリコンシャンプーとシリコンシャンプーの特徴は以下の通りです。
ノンシリコンシャンプーの特徴
- ふんわりとしたボリュームのある髪に仕上がる
- 軽くサラッとした髪に仕上がる
- 環境にやさしい
シリコンシャンプーの特徴
- 広がりやすい髪がしっとりまとまる
- ツルンとした指通りの良い髪になる
- コーティングによって摩擦が減る
ノンシリコンだから髪にやさしい、シリコン配合だから髪に悪い、というわけではなく、それぞれ仕上がりが異なるのが特徴です。ふんわりとした髪に仕上げたい方はノンシリコンシャンプーを、しっとりとした髪に仕上げたい方はシリコンシャンプーを選ぶと良いでしょう。
シリコンよりも界面活性剤に要注意!
シャンプーを選ぶうえで注意していただきたいのは、シリコンよりも界面活性剤です。界面活性剤にはさまざまな種類があり、中には刺激を与えやすいものもあります。特に、シャンプーによく配合されている下記2つの合成界面活性剤は、髪や頭皮に刺激を与えやすいため要注意。敏感肌の方は避けておいた方が良いでしょう。
- ラウリル硫酸ナトリウム:洗浄力と脱脂力が強く、肌への残留性も高いといわれている。
- ラウレス硫酸ナトリウム:ラウリル硫酸ナトリウムを改良したものだが、それでも刺激は強い。
ナチュラル派さんからの支持が高いノンシリコンシャンプーには、シリコンだけでなく合成界面活性剤やパラベンなども使用していない商品が多いようです。そのため、ノンシリコンシャンプー=髪にやさしいというイメージがあるのかもしれないですね。
ただし、ノンシリコンであってもほかに刺激の強い成分が含まれている場合もありますので、商品を購入する前に必ず成分をチェックするようにしましょう。
※界面活性剤についての詳しい解説はこちら!
肌にやさしい化粧品とは?気を付けたい成分もご紹介!
自分好みの仕上がりになるシャンプーを選ぼう!
近年注目を集めているノンシリコンシャンプーについて解説してきましたが、いかがでしたか?シャンプーに配合されているシリコンは、ヘアスタイルの仕上がりを左右する成分です。シリコン配合だから髪に悪い、というわけではありません。自分好みの仕上がりになるシャンプーを、探してみてくださいね。
この記事のまとめ
シリコンは、髪の表面をコーティングしてなめらかな指通りにするために配合されている。
シリコンが毛穴を詰まらせたり、体に悪影響を及ぼしたりすることはないといわれている。
ノンシリコンシャンプーは髪をコーティングしないため、軽くふんわりとした質感に仕上がる。
髪や頭皮へのやさしさにこだわるなら、シリコンよりも界面活性剤の種類をチェックすると良い。
こちらの記事も要チェック!
ノンシリコンシャンプー&トリートメントのおすすめ5選!
スポンサーリンク